風土改革活動での「世話人」という名の由来  その2

先日の続きです。
I社での風土改革は“やりたい人がやる改革”でしたので、「推進組織」や「推進する人」は存在しませんでした。
推進組織を作ると「やらせる側」と「やらされる側」という構図が出来やすくなります。
I社では長年の改革の後遺症から他の会社よりも推進組織をつくると「やらせ・やらされ」の対立構図が出来易い会社でした。
しかし、15000人を越す大集団です。“やりたい人がやる改革”と言っても、活動の方向性を合わせたり、活動の予算の使い方を調整したりする役割の人は必要でした。
また、各部署での活動を繋げていく“推進”ではなく“お世話をする”的な役割の人も必要でした。
そこで、“お世話をする”的な役割の人ということで「世話人」という呼び方にしました。
「世話人」は推進組織を作らず、やらせ・やらされの構図が出来易いI社の風土の中から生まれた呼び方です。
”やらせの改革”はしないという強い意思も含まれていました。
風土が異なる会社では「世話人」という呼び方はしっくりこないことがあるかもしれませんのでその会社にあった呼び方を考えても良いかもしれません。

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