素直なやり取りが真因を明らかにし、適切な対策に結びつく

昨日、風土改革支援をしているお客様のところで品質向上に関するミーティングがありました。
各部門担当者が今年の品質向上の課題を出し、どのような改善に取り組むのかトップを交えて議論しました。
担当者の一人の課題に「取引している会社の品質向上」を挙げ、対策として「作業マニュアルの見直し」を提案しました。
理由は、現在のマニュアルでは細部の指示に漏れがあるために、求める品質が確保できないということでした。
しかし、トップも含めて何かおかしいと感じ、本当に原因は何だろう、本当にマニュアルが問題なんだろうかと話し合いました。
わたしも議論に入れていただき一緒に考えました。
しばらく議論した後にその担当者は言いました。
「実は、マニュアルが問題ではなくて、取引している会社によっては、このマニュアルでやるようにと指示しているのに言うことを聞かない所があるんです。私のやり方が問題です。自信がないんです。」「取引している会社を上手く管理出来ていないと言うと社長から怒られると思いました」と本当のことを話し始めました。
その担当者は優秀なのですが、若いために取引している会社の古手の方々とは苦労されていたようです。
真因がわかってことで、対策は「マニュアルの見直し」ではなく、なぜマニュアル通りに出来ないのか、どうしたら出来るのかを担当者一人で取組むのではなく、会社として、チームとして取組むことになりました。
今回は、素直に弱みも出しながら一緒に真因を考えたことで本当の問題を見出すことと適切な対策案を出すことができて良かったと思います。
素直に話し合うことの大切さを改めて考えました。

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