ちょっと気になったダラダラ会議

2月25日の日経ビジネスに紹介されていた「ダラダラ会議」、TVでも紹介されていました。
一時期、会議はムダだという見方が大方を占めた時もあり、会社によっては机と椅子無しで会議をやっていることも話題になりました。
上記のダラダラ会議、TVで紹介されている映像や日経ビジネスの写真では経営トップも参加され、ざっくばらんに、且つ真剣に議論されている様子が伝わってきました。
しかし、私は“経営トップが参加している”ということが少しだけ気になりました。こんなことがなければ良いなと思いも込めて・・。
他の会社で良くあることですが、経営トップが参加しても普段着スタイルでやりとりされているのなら良いのですが、問題が起こった時の当り前の追及も経営トップが参加した場合は異なるのです。
なぜそうなるか。経営トップが参加し質問された時に「わかりません」と言えません。「わかりません」というと「そんなことも調べておかないのか!」となります(なりやすい)。
こうなるとダラダラ会議でも経営トップが参加する会議に臨む社員はあらゆる質問を想定して回答できる準備をして参加することになります。
私はこれを保険的仕事と言っています。
この保険的仕事は、実は社員に負荷をかけることになりますが取引している業者にとっても大きい負担になります。
例えば、納入した「もの」に問題が起こった時に原因報告と対策を求められたりします。
そんなときに、保険的仕事が多い会社なのか、そうでない会社なのかによって業者とのやり取りが変わってきます。
業者側の立場から聞く話に、「責任はこっちにあるのはわかるのですが、とにかく細かい報告を求められたり、一緒に考えるのではなく、自分がどう報告するのかだけなんです」と・・。
最悪は「こんなでは報告できない」を連発することです。その人にとっては解決しようというより、どう上手く報告するかが最大の関心です。
経営トップが参加する会議、保険的な仕事が増えないように工夫することが大事です。

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