経営トップから社員に対する「意識の改革」を求めるような「社員へのメッセージ」を目にする機会が増えました。
最近の経営環境の厳しさを示しているのではないでしょうか。
しかし、経営トップが社員に対して「意識の改革」を求めなら経営トップ自らも変わること、本気を示すことが必要だと思います。
私が以前に働いていた会社で風土改革に取り組んだときのことです。
400数十億という赤字を出し、再出発をしようという時でした。
その時のトップが社員に呼び掛けた言葉は今でも覚えています。
「我社は経営資源以上に戦線を広げ過ぎ、全社的に高コスト体質に陥っている。形式主義、机上論、セクショナリズムがはびこっている。私が風土改革の先頭に立ち、私自身がまず変わります」
と・・。
その後、歴代の経営トップが先延ばししてきた「乗用車自主開発中止」を決定しました。
すでに開発や設備投資を進めている計画もあった中での中止の決断でした。
私たち社員は“トップの本気”を感じました。
その後も、トップの本気を示す行動が多く見られました。
社員に意識の改革を求めると同時に、経営トップが“私自身がまず変わります”と宣言し、実行して本気を示してほしいものです。
自宅近くからみる富士山
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