今度出版する本に、職場の上司と部下のコミュニケーションの時間が取れない原因として、ピラミッド型組織からフラット型組織に変えたことを挙げています。
今日、再校で再度見直してみてあらためて考えてみました。
いつだったか中間管理職無用論が飛び交いました。
そして、その“中間管理職無用論”に後押しされるようにピラミッド型組織からフラット型組織へ。
フラット型組織は上下間の意思決定を早くする、トップを現場社員の階層を少なくすることで一体感を引き出す、などの効果が挙げられていました。
そして、多くの企業が、フラット化へ。
しかし、フラット化へのもう一つの狙いは管理職のコスト削減があったと思います。
フラット型組織では、一人ひとりがタテ、ヨコ、ナナメ、のコミュニケーション力が必要です。
またその組織をリードしていくリーダーには部下との高いコミュニケーション能力が求められます。
そのコミュニケーション能力をそのままで、形だけをフラットにすると、その組織自体のコミュニケーションが低下し、ギスギス感が高くなってきます。
一昨年あたりからフラット型組織をピラミッド形組織に少し戻すような企業も見受けられます。
形だけ変えても駄目ですね。人も変わらないと・・・。
コメント