トップ就任前に、どのように見られていたかによって「トップの見せ方」を変える

今日も新聞には「次期社長」や「新社長」の紹介記事が載っていました。
社員にとって新しい社長に対しては直接やり取りしないまでも、期待と不安は必ずあるものです。
社員だけではなく、役員の方もそうかもしれません。
役員にとって、今後の自分は評価されるのか、仕事のやり取りが上手くできるのか・・・など。
役員や社員に対して、新社長は自分の思いをどう伝えていくか、そして、役員や社員の心をどう掴むかが大事です。
どう伝えていくか、その方法ですが、その社長の個性やこれまでどう見られてきたのかによって見せ方を変えなければダメだということを経験したことがあります。
Aさんという方は、経営企画畑をずうっと歩まれてきた方で、社内では“やり手”“クール”“戦略家タイプ”“同期やライバルを蹴散らして上がってきた人”“怖い人”という見られ方をされていた。
Aさんは、実際は評判と違ってとても熱い人で怖い人ではありません。ただ、とてもシャイで大勢の前に流暢に話ができ、話し方で人の心を引きつけるのは得意ではありませんでした。
そのAさんの見せ方で工夫したことは、本人の人柄が分かるような内容をご自身で書いていただき、あまり修正しないでそのまま小冊子にして読みたい人に配布。
社員との対話の場は1対多数ではなく1対少数に。
対話に参加する人も、本音でやり取りができる社員を仲間同士で声をかけ合って集めた。
1対少数でのやり取りが、Aさんの思いが伝わると確信、その後は数多くの本音対話の場づくりを行いました。
手間と時間はかかりましたが・・・・・。
今、振り返ると、このぐらいの手間は必要だったと思います。
手塚利男

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