69歳介護士奮闘記〜うそのような本当の、でもちょっとおかしく、ちょっと悲しい話


若い男性からの介助を嫌う利用者さんがいる
話しかけただけでも拒否反応
排泄介助で身体に触れようものなら声を荒げて叫いたりひっ掻いたり足で蹴ったりする
若い男性スタッフのHさんもその1人だ
元々男性は苦手らしく、私のような70近いジジイはかろうじてセーフ
それでも毎回排泄介助などを最後までやらせてくれるように気を使っている
この利用者さんだけでも1日分の気遣い量を使ったようになる
若い男性スタッフはなんとか関係性を作って介助しようとするがうまくいかない
先日、悩んだ末に
歳とった男性ならかろうじて大丈夫のような気がするから白髪のカツラをかぶったら良いんじゃないかと言ってきた
私も調子にのって「良いね」と返した
悩んだ末の彼の解決策だ
今朝、出勤すると見慣れない白髪混じりの男性スタッフがいた
「あれ!本当に!」
真面目な彼は白髪混じりのカツラをかぶっていた
「どう効果はあった?」
「前の私と気づかないみたいです。排泄介助はかろうじて出来ました」
彼の顔をみて、本当に効果があることに驚きと可笑しさとで、笑ってしまった

同時に、利用者さんの症状が進んでいることに少し悲しかったが
これまで彼の分をカバーしてきた私の負担が少し減ったことはありがたい
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