69歳介護士奮闘記〜元気な姿をお見送りするのも良いな

今日は介護の仕事は休み
昨日のことを思い出していた
3ヶ月ほどまえ、病院を退院され自宅に戻らず直接私たちの施設に入居されたAさん
なんでも自分でされる
時々、ハラハラする場面もあるが怪我もなく過ごされた
入居された当日、お部屋に入られたとき「ああ、ホットする〜」とおっしゃった
ずーっと施設に居てくれると思った
残念だけど退居されることになった
ご自宅に帰るのだ
なんでもでき、食事の方も普通食に近いものを召し上がり、話が好き、身体を動かすのが好き
入浴介助の時にはよく公務員時代の仕事の思い出話をされた
そんなAさんが、限られた利用者さんとの会話かスタッフとの会話だけでは物足りなかったようだ
レクリエーションもデイサービスよりも少ない
4月には桜餅をみなさんと作って楽しんだり、5月には外に出てプランタンにきゅうりなどの種植えもしたが
以前デイサービスを利用されていたAさんにとって月に一度ぐらいのレクリエーションではもの足りなかった
また、食事も物足りなかったようだ
施設では安全サイドに寄った食事になる
魚も肉の元の形がわからないほど刻まれたのでは味は良くても見た目も悪く美味しくない
1番喜んでいたのはパンだったl
先週の土曜日の朝にお出ししたパンケーキには大満足のようだった
「美味しいねえ」と何度もおっしゃった
それを聞いて嬉しさよりも申し訳ない気持ちだった
退居日が5月22日
なんでも自分でやろうとされるAさん21日ごろからご自分で荷物の整理を始めた
残念ながら楽しそうだ
そんなAさん、フロアに貼っている皆さんと桜餅を作って食べた時の写真やプランタンに種植えをした時の写真をじーっとみていた
そばに寄って行ったら
ボソッと「この写真をもらえますかね」とおっしゃった
デイサービスの施設では個人の写真が少ないとのこと
帰宅途中に100均によってA4サイズの写真たてを購入した
翌日、Aさんが写っている写真を集めて写真集のようなものを作った
あわせてスタッフのメッセージも入れて
すっかり荷物の整理も終えてホッとした様子のAさんのところに行って写真をお渡しした
「良いものをもらった、みんな(他の利用者さん)にも見せていいか」
「家族にも見せるよ」
大事にしている本と一緒にしまわれた
22日の10時、ご家族が迎えに来られて元気にニコニコされながら車に乗られた
私も車が見えなくなるまで大きく手を振った
残念だけど
でも元気な姿をお見送りするのも良いな
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