多くの利用者さんと接していると自分だったらどうせ老いから逃げられないならどんな老い方が良いのかと考える
身体が不自由になっても認識機能がしっかりしているのか
逆に身体機能が極端に悪くなく、認知機能に問題があるのか
どっちも嫌だし家族に負担がかかるのは間違いない
有料老人ホームにHさん(女性)がいる
まだ元気な頃に交通事故にあって腰が極端に曲がり手足が自由に動かせない
常に前屈みのように顔が下に向きっぱなしになっている
ご飯を食べるにも一苦労
有料老人ホームに復職してみるとHさんもいた
ただ以前は右手がわずかに動いた
再びお会いしたらほとんど動かせずスプーンも持てなくなった
車椅子に乗っても極端に前屈みになり食事をする姿に可哀想と思い食事介助しなければと思ってしまう
ただしわずかに動く右手も使わなくなると機能が衰えてしまうから頑張って自分で食べれるところまで食べるように声をかける
意地悪をしているような気がしてならない
最近は居室にてナースコールボタンもうまく押せなくなった
いつでも押せるようにボタンの上に手を置いて寝るが時々間違えて押してしまう
間違いが何度もあると職員も、今度も間違いではないかと思ったりしてすぐに行かないこともある
本当に来て欲しいが来てくれない、自分の意思が伝わらない、移乗、着替え、排泄、入浴、食事、あらゆる面で手伝いが必要となってきた
以前は布パンツだったがオムツに変えた
腰に痛みが出るようになった
痛みで顔を歪める
不自由さが進み自分の思い通り認識ならず辛い、死にたいとまで言うようになった
どう答えて良いかわからない
頭がしっかりしているからより辛い
そのようなHさんをみていると自分はどんな老い方をしたいと自問自答する