日本人はガンガン指導されるのが好き?

「気をつけぇー! 礼―!」
先日、3月9日のNHK「ニュースウォッチ9」で紹介されていた「カイゼン」での一場面。
これから指導を受ける方への挨拶からはじまる。
まるで軍隊形式というか、体育会系的な場で、ピリピリさせた雰囲気を作ってのカイゼン指導。
こういう内容のものを番組で取り上げると言うことは国民もこういうことが好きなんでしょうか?
最近、やたら強いリーダーを求める雰囲気。
私も以前に、ガンガンとカイゼンを進める側に立っていたことがありました。
こういうやり方もあると思いますが、一時的にカイゼンの効果が見られても、外部からの支援なしにカイゼンし続けるか? という見方が必要だと思います。
番組の中で、「目からウロコです」という話が出ていましたが、カイゼンの仕方については20数年以上も前から公開されていますから、自分たちでカイゼンしたいと言う気持ちになればいくらでもノウハウを得ることができます。
社員が自らカイゼンしようという気持ちさせることが大事で、経営トップの大事な仕事だと思います。
自らカイゼンしようと思えば、自らカイゼン方法を勉強するものです。
カイゼンコンサルタントに丸投げに近いようなやり方は本質的で継続的な改善はできないと思います。
私も以前、ある会社の社長から「手塚さん、ガンガン厳しくやってください!」と言われたことがありますが、「本来なら社長の仕事ではないですか?」と心の中で返事しました。
強引にカイゼンをやらせれば一時、成果はでても組織が疲弊してしまいます。
番組づくりも、プラスとマイナスの両面から見てほしいと思います。
手塚利男

コメント

タイトルとURLをコピーしました