風土改革の現場から:お見合い業は大繁盛

組織が大きくなると部門間や部署間の関係性の問題が必ず出てくる。
その関係性の悪さが連携の悪さになりある種の組織風土を形成してくる。
ある製造会社で工場間がギスギスしている。
品質の問題があったりすると紙切れ一つで「問題だあ!直せ!」「何言ってだあ!」。
こんなやり取りを長年やってきた。
聞けばお互いに顔は見ているが話をしたことがないという。
早速お見合いの席を設けた。
呑み会ではない。気楽に真面目な議論をする場だ。
最初は硬い雰囲気が続くが人間同士、伝わるものがある。
ちょっとした工夫が必要だが。
「言っても大丈夫だ」という安心感がでてくると困ったことなども出てくる。
愚痴も出てくる。
お互いに大変な思いをしていることも分ってくる。
しばらくして会社に行くとこんな話が聞こえてくる。
「この前の気楽に真面目な議論をしてから、同じ紙切れでも文章に”温かみ”を感じるんですよ」
「よし!次からは良いものを造ろうと思うんです」
お見合いの成果だ。
お見合いの場から組織風土を変える。
開発と生産技術、開発と製造、生産技術と製造、営業と開発、お見合い業大繁盛だ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました