企業風土改革からの情報提供:本音でザックバランに議論する場の活かし方

長めの話です。
「本音でザックバランに議論する場」も回数を重ねていくと、
「本音で議論する場をつくるが変わらない」「最初は盛り上がったが最近はマンネリ化してきた」
という話が出てきます。
いろいろな企業で、就業時間内にあえて時間をとって「不平不満を吐き出すところからでも良いから話し合いを始めよう」という話し合いの場があちこちに出てきました。
(昔は、居酒屋がそういう場の役割だったと思います)
その場の良さ、意味、活用の仕方も理解されるようになってきたと思います。
これまで時間内に「不平不満も大いに結構」「会社の悪口もOK」という場など許されなかった企業にとっては大きな変化です。
しかし、それだけでは満足しなくなります。
なぜなら、そういう議論をすると、今まで見えなかった問題が見えてくるからです。
「本音でザックバランに議論する場」はこれまで見えていなかった問題を顕在化(看える化)する仕組みでもあります。
わたしは「本音でザックバランに議論する場」をインフィニティ・ミーティング(無意識に持っている限界を意図的に越える工夫をしながら本音で議論する場)と呼んでいます。
議論する場を作る人はある程度のシナリオが必要です。
議論の内容を見ながら次に打つ手を考えておく必要があるからです。
また、議論する場の使い分けも必要です。
やみくもに場をつくれば変わるということは稀なケースです。
場には、「ガス抜きの場(言い方がきついですが)」、「交流の場(部署間や部門間の交流)」「問題の看える化の場」「問題の整理/解決の場」、等、あります。
場の使い分け、組み合わせ方で、これまでなかなか解決できなかったような問題も効果的に改善できます。
試してみてください。
昨日のインフィニティ・ミーティングはテーマ型の場で、テーマは「職場の活力を更に上げるには何が問題かを探る」でした。
今回の議論から、評価の問題や他部署との関係性の問題、等が顕在化されました。
言ってはならないという心の壁を越え、如何に本音で議論できるかがポイントでした。
したがって、本音で安心して議論できる場の工夫が議論の成否を分けます。
また、今回のような準インフォーマル的な場から出た「問題」をフォーマルな「課題」として取り上げるプロセスが必要です。
単なる議論で終わるのか、区具体的な動きにつなげていくのか、変化を起こすためには大事なポイントです。
このプロセスではトップとの連携も必要になってきます。
連携づくりはとても重要です。
ここが上手くできないとトップが交代するまで待つことになります。
今回も近々にトップとメンバーの話し合いの場を持つ予定です。
もう一つ、問題から課題に整理するときには、ミーティングに参加したメンバーが“自分たちが考えた”という気持ちになっていることが大切です。
上手く改善し、より活力のある職場にしたいと思います。
次の展開が楽しみです。

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