社長対話とタウンミーティングの「やらせ質問」問題

タウンミーティングの「やらせ質問」問題が大きくなっています。
この問題を聞いたとき、企業における社長と社員の対話の場をどう作るかの相談をいただいた時を思い出します。
相談は、社長が社員と“本音でやり取りしたい”という思いから事務局に場を設けてもらうのだが終始当たり障りのないやり取りで終わってしまう、どうしたら良いかという事でした。
伺ってみると、人数の問題もありますが人選に問題があると思いました。
どういう人たちが集まっているかが重要です。
社長は本音でやり取りしたいと思っていても、事務局や社長の周囲が、敬遠する場合があります。
したがって、人選も、いわゆる優秀な人、卒のない質問が出来る人、立場をわきまえて立ち振る舞いが出来る人、が選ばれます。
この人選段階ですでに“終始当たり障りのないやり取りで終わってしまう”ようになっています。
私が支援したケースでは、以下のような優先順位で人選を行うように依頼していました。
社長が本気で本音でやり取りしたいのかを事前に確認することも大事ですが・・・・。
1、社長対話に出たい人
2、日常業務でも本音でやり取りしている人
3、本気で会社を良くしたいと思っている人
4、仲間内で人選した人(この場合は普段からいい格好し、当たり障りのない言い方しかしない人は仲間からも選ばれない)
社員が本音でぶつかれば、社長も本音で返してきます。
このやり取りが場の活力を高めます。
タウンミーティングを運営した事務局はこの逆を考えたと思われます。

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