生産技術多難の時代・根強く残る部門間の壁

堅い話です。
開発製造会社の風土改革を支援して目に付くことは、製造部門と生産技術部門の対立です。
以前は、生産技術部門はある種のエリート集団、製造部門は生産技術部門が考えたものをそのまま使って生産させられている?という関係でした。
どちらかというと製造部門から生産技術部門に対して嫉妬感があり、それが互いの協力関係を阻害する原因になっていたように思います。
しかし、その関係がいつの間にか逆転しています。
一つの原因にトヨタ生産方式の登場が上げられるように思います。
今まで生産技術部門に主導権を握られていたのが、トヨタ生産方式という製造技術を生産部門が得たことで主導権は製造部門に移りました。
良い点は、生産技術部門に対して否定的な意見が、製造技術を得たことによって攻めの提案ができるようになりました。
ものづくり部門全体としては良い事でしたが、立場が逆転したことで新たな対立関係を生みました。
もの造りの知恵の多くは製造部門が持っています。
協力関係を得るには、生産技術部門が製造部門からもの造りの知恵を学ぶ姿勢があるように思います。
一般的には知られていませんが、多くのメーカーで生産技術部門は厳しい仕事に置かれています。
生産技術部門のOBとして応援したい気持ちです。
<横浜駅にて>

コメント

タイトルとURLをコピーしました