元上司からのメール

先日、風土改革支援先の企業で、プロジェクトを成功させるための「部課長の支援の在り方」、「上手い仕掛けを考える」というテーマでオフサイトミーティングを行いました。
本テーマに入る前に、参加メンバーが「マネジメント」というテーマで各自が頭にあることを出し合いました。
その中で、1人の課長(技術者であるが、製造ラインの課長を担当)が「元上司からのメール」を紹介してくれました。
そのメールの何通かをプリントアウトし、今も、手帳に挟んで迷った時や困った時に読むんだそうです。
その元上司からのメールは、課長が初めて製造ラインの管理職となったときに、現業の人とのコミュニケーションが上手く取れず、上司に相談したことがきっかけでメールをもらうことになりました。
その当時の上司が移動で他の工場に異動しましたが、その後も毎日のようにメールで「現業の人との向き合い方のアドバイス」をしてくれたのです。
元上司と課長との関係に温かさを感じたと同時に、多くの技術系の管理職が現業の人たちとの向き合い方、コミュニケーションの取り方で悩んでいるのを思い出しました。
私にも体験的に心当たりがありますが、共通しているのは、現場の人たちに対して必要以上に遠慮し、気を使っていることです。
それが、逆に距離を置いているように見られているようです。
ぶつかることを恐れないで思い切って近付いてもらいたいと思います。
●手塚利男の『ギスギスした職場はなぜ変わらないのか』(Nanaブックス)

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