よく製造と生産技術が一緒になったり分離したり、保全部門が工場側に入ったり技術部門に入ったり、と組織も刻々と変わります。
組織を統合したり分離したりすると当然ですが、利害関係も変わってきます。
しかし、表面的な利害関係が変わってもすぐに経営側が求める組織統合のシナジー効果は出ないものです。
一緒に弱みを見せながら協力して課題を解決し、その結果として連帯感ができるまでには時間がかかります。
それは、これまで、対立してきた結果、互いに不信感が根強く残っているからです。
それを、早く、無くしていくには会議を増やしても変わりません。
実は簡単なことです。
組織を統合したら、そのシナジー効果を出すためには出来るだけ早く、本音で安心して向き合う場を意図的に数多く作っていくことです。
そういう事を申し上げると、「我々はしょっちゅう会議で顔を合わせているから必要ないよ」とおっしゃいます。
しかし、会議で顔を合わせていてもどの程度互いに分かりあっているのでしょうか?
会議だけでは十分ではないのです。
(記:株式会社プロフェス 手塚利男)
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