業界特有の常識・風土

風土改革支援を通して見えてくるのは業界特有の常識・風土です。
大げさに言えば、組織の数だけ、企業の数だけ組織風土があるということだと思います。
同じ業界内で競争が激化、しのぎを削っているわけですが、今の常識・風土を持っている間は、ダントツにリードするということは難しいように思います。
業界の常識や風土を内包した思考ではイノベーションが生まれにくく、ダントツにリードすることもできないように思います。
私が、風土改革の支援をさせていただいているあるボイラメーカーの業界では、従来は大型のボイラの運転管理には資格が必要だった。
しかし、小型のボイラではその資格は必要ない。
そこで、「小型のボイラを足し算式につなぐと大型のボイラに変わることができるのではないか」と発想を変え、業界の規制緩和に取組んだといいます。
しかも、蒸気の使用量に合わせて小型ボイラの稼働台数を変える。
この発想、海外からも高く評価されています。
従来の常識、古くからあるボイラ業界の常識・風土を変えるのは苦労したのではないかと思います。
業界の常識や風土に疑問を持ったことでイノベーションを起こしたという事例です。

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