今、組織風土改革の本のテーマについて考えています。
テーマの中で重要なキーワードは「カベ」です。
少し前の報道でも取り上げられましたが、国会原発事故調の最終報告書では、事故は地震・津波の自然災害ではなく人災と断定しました。
報告書の抜粋版が7月6日の各紙に掲載されました。
詳細はインターネットからダウンロードできるようですので、後日、読んでみたいと思います。
抜粋版で紹介された内容を見ると、政府と東京電力本社、福島第1原子力発電所、関係省庁を1つの組織でみると、事故の前後に幾つかの組織風土問題で象徴的な「カベ」が見えてきます。
政府と東京電力との「カベ」
管元首相と海江田元経済産業相との「カベ」
政府と原子力安全・保安院など関係府省との「カベ」
東電本店と福島第1原子力発電所との「カベ」
それらの「カベ」が適切なやり取りの行動の妨げとなったと見ると私なりに問題の構図が見えてきます。
国会原発事故調の最終報告書で事業者に対しては、以下の報告があります。
<引用:日経新聞・2012年7月6日>
規制された以上の安全対策を行われず、常により高い安全を目指す姿勢に欠け、緊急時に発電所の事故対応の支援ができない現場軽視の東電経営陣の姿勢は、原子力を扱う事業者としての資格はあるのか。
この報告にある“現場軽視”が東電本店と発電所現場との「カベ」を生んでいる。
この報告はとても重いものがあると思います。
この思いを私の風土改革本に込めたいと思います。
先日の夕方にスロージョギング時に、畑道から観た景色です。
私のミッション:「出会いから秘めた変革の思いに火をともす」
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