泣く泣く削った中間管理職の「チーム術」

 新刊「部下からも上司からも信頼される 中間管理職の教科書」を最終まとめの段階でかなりの文量を削減しましたが、6章「ギスギスしない職場を作るチーム術」に入れる予定だった「術」を紹介します。

 

 

チャレンジ精神旺盛な職場にしたいですか?

→部下より前に、まず上司がチャレンジしましょう。

 

部下にチャレンジを促す前に、上司自身が挑戦してみせることが大事です。

そうでないと、「なんだよ、私たちにはチャレンジと言うけど、自分はチャレンジしないで、前例を持ち出して反対ばかりするじゃないか、少しは自らチャレンジしてみてよ」と多くの部下は思ってしまいます。

 

48項で、リーダーの改善は「設計や事前にチェックする仕組みに問題があれば、それを改善するのがリーダーの仕事」と言いましたが、設計をどう巻き込むかについては簡単ではありません。

 

話の持っていき方によっては、「設計の通りに作業してくれればいいよ。ウチは見直す必要はないと思うよ。それに設計を変えることと、作業時間の短縮効果を比較したらどっちが得かわかるじゃないか」とあっさり断られるかもしれません。

 

管理職になると、それは簡単ではないと想像できます。

「ここで自分がやらなくても時間は短縮できたから、いいか」とあきらめてしまえば、そこで終わります。誰も文句を言わないと思います。


 

課長のチャレンジはここです。設計との交渉で簡単にあきらめるのではなく、今回の製品には反映できなくても、次回の設計に製造現場の考えをどのように反映させるかを決めるまで、しつこく取り組むことです。

 

もちろん、設計の問題と事前にチェックする仕組みづくりを進めてもいいと思います。

これが上司のチャレンジです。上司がこういうチャレンジをする職場であれば、部下も挑戦します。上司がいくら口で挑戦と言っても説得力がありません。

 

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