介護の基本的な考え方は利用者さんが出来ることでもなんでもやってあげることではない
このことにこだわって日々支援している
つもり
例えば、ベットから車イスへの移乗では利用者さんが出来ることは最大限活かすように支援する
いかにも自分で乗ることができたと思えることが大事にしたい
利用者さんのFさんがいます
Fさんは何でも自分でやりたい人です
Fさんもいつまでも車イスには自分で乗りたいと思っている
そういう目標があるからなのか、時々、ベットの上で足上げ運動をやっている
ゆっくりゆっくりと
そういう努力を見ているので車イスへの移乗支援もできない行動だけを支援する
Fさんは、ベット上に端座位になった状態から車イスに腰を下ろすまで自分で出来る
ただし、転倒しないように、万が一に備えて腰をそっと支える
1ヶ月前まではそれができたはずだが、最近それができなくなっている
車イスの位置や足の位置が悪いのかと思い何度も位置を変えながらやってみたが立ち上がるところまでも進まない
なんとか自分でできたと思ってもらいたくて、Fさんの体を支える
何回か前に、その身体を支える時にFさんの全体重が左腕にかかったことがあった
おそらく、その時に左肘に無理がかかって痛めたかもしれない
昨日も、かなり無理な体制で支えたので痛みが強くなった
他のスタッフに聞くと最近は腕の力も足の力も弱くなってきたので、割り切って移乗は全介助でやっているとのこと
もっと早く他のスタッフと共有すべきだった
利用者さんの“自分で出来ること“が一つひとつ失っていく
私が出来ることは失っていくことを先に伸ばすことだ
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