69歳介護士奮闘記〜カラオケを歌いたかったSさんが亡くなる

今朝出勤すると事務スタッフの方から昨日朝お亡くなりになったとの事
肺炎だった
90過ぎの方だった
逐一メモされる方
通院の予定日にはご自分からメモに書いて「この日だから」とスタッフに渡すほど几帳面な方
その几帳面さは入浴予定の時間がずれたりするとまだかまだかと何度も確認にくることもあった
また、お薬の時間に近くなるとご自分からスタッフに声かけて「薬は?」と聞いてくれた
なんでもご自分でできる方だった
耳が少し遠いためか、一度だけ他の利用者さんと一緒にカラオケを歌ったことがあったが、声が大きく音程が外れることが多かったので他の利用者さんから「うるさい」と言われその後はカラオケに加わることはなくその日が最後だった
かわいそうだと思ったので別に機会にカラオケに参加することを勧めたが加わることなく他の利用者さんがカラオケを歌っているのを離れた席から聞いているだけだった
時々、周りに聞こえないように「同じ歌ばっかり歌って」とボソッとおっしゃった
先日、肺炎の疑いがあって入院した
入院する前、高熱が続いたためコロナも疑われ居室から出ることができなかった
その後、抗原検査を実施し陰性だとわかったが熱は上がったり下がったりが続いた
その後失禁等が多くなったためにオムツをしていただいた
熱のためか身体の痛みを訴えられ「トクホンを貼って」と言われることもあった
言動も聞き取れなかったり視線も踊るようなことがあったのでバイタル確認
その時も、私が測った数値を何度も聞いて必死でミニホワイトボードに書いていた
判読出来なかった
その翌日だと思ったが救急搬送されそのまま入院された
数日前に近々退院される。ただし以前のような状態ではなく医療的ケアが増え全介助が必要と聞いたが、まさかこんなに早くお亡くなりになるとは
看取りまでお手伝いしたかったが残念
ご冥福をお祈りします
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