69歳介護士奮闘記〜意思表示だった

久しぶりの2階の現場
Kさんの食事介助も久しぶりだ
Kさんお気に入りの男性介護スタッフがいる私ではない
私で果たして食べていただけるか
これまで何回も介助したことがある

ちょっとドキドキしながら昼食を持って訪室
5割ほど召し上がった時
ご飯をスプーンにのせてお口まで持って行くと私の手を押すような、引くような、払い退けるような、よくわからない動作が見られた
これまでこのような仕草をされたことがない
なんだろう
もう食べないということなのか
もういいんですか？食べないんですか？
と聞くと、「食べる」というような口の動かし方
介助する私の右手にしきりに触れる
うーんわからない
困った
久しぶりに介助するので私のことは忘れたのか
Kさんにばかり時間を使うわけにはいかない
食べないのかと思いエプロンを外すそうとするとエプロンをつかんで離そうとしない
もう少し食べたいという意思表明なのか
それとも私のやることが気に入らなくて邪魔するのだろうか
私以外の人に食べさせて欲しいということなのか
どんどん悪いほうに考えてしまう
Kさんはうまく話すことができないし聞き取れない
長年支援しているスタッフはかなり理解できるらしい
私でもたまに何を仰っているのかわかる時もある
今日は介助するのは久しぶりなので余計にわからない
時間が迫ってきたので7割ほど召し上がったので終了することにした
歯磨きもいつもはスムーズにやらせていただくが今日はあまり口を開けてもらえなかった
Kさんすみません
何がお気に召さないのかわかりません
何故か謝ってくらい気持ちで部屋を出た
お昼の休憩時そのことを他のスタッフに話した
それは自分で食べたいという意思表示じゃないかということだった
Kさんを長年支援しているベテランスタッフにも聞いてみたら同じような話が返ってきた
そういう動作をしたらスプーンを持たせてあげて食べていただくとご本人も喜ばれるとのこと
だだしとても動作が遅いので全て自分で食べていただくと時間がかかるので
何口までですよ
と言って、スプーンにご飯をのせ手に渡してあげると自分で口に運ぶ
4〜5口そうやって食べると満足されるらしい
残りの分はスタッフの介助で食べるとのこと
そうかあ
初めて知った
ごめんなさいKさん
午後のおやつと夕食で試してみることにします！
しかし、おやつの時も夕食の時も昼食の時のような仕草は見せなかった
私では通じないと諦めたのか？
すみません
Kさん、こんどね。
Kさんのこのような貴重な情報はうまく共有する仕組みを作りたい
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