おばあちゃんの想い、ご家族の想いがつながらない

ご家族は入居されている方の気持ちにもっと寄り添ってもらえないか、施設ではどのような生活をされているか、もっと興味関心を持ってもらえたらと思う時がある

十分なケアができているわけではないので常にご家族から監視されるよう状態も困るけど

昨日こんなことがあった

「最近、目が見えないのよ」

入居者様のSさんが話しかけてきた

「メガネを作りたいけど眼科に行かなければダメ?」

「前に眼科に診てもらった時、これ以上目は良くならないよと言われたけど、この前Kさん(介護職員)からメガネを借りてちょこっとかけてみたら見えたのよ」

「娘に言うと先生は治らないと言ったからと話を聞いてくれないのよ」

「どうしたもんかねえ」

私はこの話を聞いた時、目の病気と視力の低下をゴチャゴチャになっているんじゃないかと思った

ひょっとしたら今の視力に合わせてメガネを作ったら少しは見やすくなるのではないかと思った

Sさんは施設の中でも一番自立されている方で自分で朝晩運動し、洗濯物をたたんだり、食後のコップを片付けてくれたり、チラシでゴミ入れの箱を作ってくれたり、とスタッフの仕事を手伝ってくれる

それと毎日のメダカにへの餌やりもやってくれる

目につくことを全部やってくれたあと「何かない?」と聞いてくる

洗濯物の乾燥が終わってテーブルに置いておくとすぐにきて畳んでくれる

いつもやってもらって悪いなと思うのでSさんに隠れて洗濯物を畳もうとしていると「やるよ〜」と言ってくる

「見つかってしまったですね」と笑って「じゃ」とお渡しする

Sさんにとってそれが生き甲斐になっているから目が見えにくいということは生き甲斐を失うことになる

まず眼鏡屋で視力を測ってみることだと思ったのでケアマネジャーに家族と連絡してもらった

しかし、返事は「目のことは解決済みだ」として話が進まなかったようだ

職員から借りたメガネで見えたというのは一時そう思えただけで、また、見えないというはずだというのが家族の言い分だ

それもあるかも

前にもメガネを作ったとのことだが視力が落ちて合わなくなっている可能性もある

今の視力はどうなんだろうか?

再確認する意味はあると思うが

それもダメなんだろうか

面倒なんだろうか

どうもよくわからない

困った

まずは前に作ったメガネを探し、それをかけてもらおう

または眼鏡屋に持って行って幾つの視力に合わせて作っているのか調べてもらおうかなあ

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