工場の本能

工場の人はどんなことをしても生産を止めないというのが本能です
今、ニュースになっている「伊藤ハムの地下水シアン化合物検出問題」。
地下水から基準値を越えたシアン化合物が検出されたが、直ぐに工場の生産を止めることができなかった。
工場の人は何としてでも生産を続けようとします。
それは、日々の改善はいかに問題を起こさないで生産し続けることを目的にしているからです。
今回の問題で、私が工場の排水の管理をしている課を持っていたことがありました。
排水にも基準があるのです。
基準以上に汚れていたら工場外に廃水できません。
工場の排水を管理している現場の人と話をしたときに驚いたのは、検査値をごまかしてでも工場の排水を止めないようにしますと言うのです。
排水を止めるということは生産を止めることに繋がるからです。
「それはしないでください」と言いましたが・・・。
今回の伊藤ハムの件から、そんな昔の話を思い出しました。