「ちょっと待ってほしい」という声

先ほどまで、各部門の設計者の技術支援を担当しているメンバーによるオフサイトミーティングがありました。
議論しているテーマは「設計者に質の高い仕事をしてもらうために私たちができること」です。
これまでいろいろな課題で幾度となく議論してきました。
今回もある課題についてまとまり、社内に提案できるまでに進みました。
ところが、ある部門を代表して参加しているＡさんから「その提案について、ちょっと待ってほしい」という発言が出てきました。
そのＡさんが所属している部署が一番所帯の大きい部門です。
他のメンバーは「今さら何を言っているんだろう」という表情に変わりました。
「ちょっと待ってほしい」と言ったＡさんの部署では部内の意見集約ができていなかったのです。
Ａさんは今回のテーマには詳しくありませんでした。テーマに詳しい人はＢさんという人で、どうやら、そのＢさんが反対しているようです。
オフサイトミーティングに集まった人は比較的エネルギーの高い人が集まりますが、すべてのテーマに詳しいわけではありません。
Ａさんはエネルギーの高い人ですが、Ｂさんや部内をうまく説得できなかったようです。
最近、Ａさんの欠席もあったので、何か原因があるのかと思っていましたが、今日原因が分かりました。
新たな課題提案について部内を説得できていなかったのです。
今更ですが、最初の段階で各部の事情なども共有しておくべきでした。また、そのＢさんを早い段階で議論するメンバーに入れておけば良かったのです。
反対しているＢさんには、今回の議論の発案者とＡさんおよび数人で会うことになりました。反対の理由もきちんと聞くことも大事です。
このテーマだったら誰がキーマンかを把握し、うまく巻き込んでおくことも大事なことでした。