自動車製造分野においてモノづくりに関わってきた者として面白い本に出会いました。
本のタイトルは「リコールの法則」(著者:内崎巌、畑村洋太郎 出版社:文藝春秋 )です。
私もこれまで、リコールの記事を新聞等で目にするたびに「またか、日本のモノづくりはどうなっているんだ」と憤りに近いものを感じていました。
確かに設計ミスや製造ミスは許されません。
そのことで亡くなられた方もいます。
しかし、この「リコールの法則」を読んで、もう一つの視点を持つことができました。
P106には、
リコール学では、「リコールは悪ではない」と考えます。リコールを許されない失敗と捉えるのではなく、そこで得た教訓を次の技術開発につなげたり、好循環を生む組織づくりに活かすことが重要です。
とあります。
何気なく、手にした本ですが、良い本に出会いました。
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