何のためにやるのか

“何のためにやるのか”という説明が意外とおろそかになっていることがよくあります。
企業の中では人事制度など諸制度の改定作業や説明には大変な労力を使います。
それでも、一人一人の受け取り方が違ったりするので「聞いていない」「知らない」という不満に繋がります。
また、人は聞きたいように聞く、自分にとって都合の悪いことは耳に入らないということもあるようです。
私たちも、お客様のところで、
「何のためにやるのかを聞いてください」「何のためにやるのかを説明してください」
「なぜという疑問を持ってください」「疑問にたいして誠実に答えてあげてください」
という話をさせていただいています。
先日、私たちの会社で事務所にいる人の給与制度の説明がありました。
運用に対しては疑問の挟む余地のないほど精緻に作っています。
そこで、私のような意地悪オヤジの登場です。
「事務所の人たちはどういう組織でありたいの?」「組織のアウトプットは?」「そのありたいことと、今回の制度はどう繋がっているの?」と聞きました。
「ありたい組織、その組織のアウトプットについては、今、議論中です」と返ってきました。
ま、そこまで質問するとわかってくれる人たちですのでそこで止めましたが、お客様に言っていることが身内では出来ていなかったということです。
つい、やることや手段に意識が言ってしまいます。
“何のためにやるのか”ということを意識し、疑問を持つことが大事だと思います。
多くは、何のためにやるのかの議論や説明に労力を使わずに、できるだけ文句を言われないように精緻に作ろうと考えるようです。
“何のためにやるのか”の目的が共有されていれば少々出来が悪くても良いように思います。
<午後からの風土改革ミーティングに備えて充電中>

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