設計業務の標準化が進み、もの造りも改善され、仕事がし易くなると、逆にヤル気やモチベーションがダウンすることがあります。
きょう、ある設計部門の風土問題を探るために「気楽で真面目な本音トークの場」でザックバランな議論を行いました。
その設計部門では、以前は営業からの物件は全て受けるという方針でした。
全て受けるという方針から、朝から晩まで営業からの電話や多種多様な物件に対応するために、資材や調達との交渉、製造側との交渉等で、夜遅くまで、女性社員も一緒になってやっていました。
当然、残業も多くなりました。しかし、その時のヤル気やモチベーションはとても高かったということでした。
しかし
その後、部長が変わると同時に設計部門の方針も変わり、業務の効率化改善から設計業務や製造のキャパを考え、営業からの依頼を全て受けるのではなく、ある範囲の仕様を超えたら断るというルールに変えました。
その結果、仕事がしやすくなったがヤル気やモチベーションがダウンし、“こなす”ような仕事の仕方に変わってしまったということでした。
前は、営業(お客様)のニーズや期待に応えているということが、負荷的にも大変でも、ヤル気やモチベーションアップの源になっていたようです。
効率化改善の方向を誤ったのかもしれません。本来なら、営業(お客様)のニーズや期待に応えるということを前提にして、設計業務のあり方や資材調達、製造のあり方を考えるべきだったのです。
市場やお客様に目を向けた方針への見直しが必要になりそうです。
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