先日、1年ぶりにお会いした人が、
「手塚さんの風土改革の話で、“鵺のような改革だと言われた”という話が一番強く印象に残っています。」
と、言ってくれた。
鵺(ぬえ)とは、日本に伝わる伝説上の怪物。
平家物語にも登場し、姿顔は猿に似ていて、胴は狸、足は虎、尻尾が蛇。
だいぶ前の話ですが、いすゞ自動車の風土改革を日経ビジネスの記者が取材した時、
改革のキーマンに取材したときの感想が「いすゞの風土改革活動は鵺のようです」だった。
「一体感があり、皆さんの改革エネルギーは凄い。一人ひとりの活動が主体的で素晴らしい」
というような感想を期待していたが、
しかし、「鵺のようだ」という感想。
つまり、キーマン一人ひとりが改革への取組む考え方や、やっていることが、
ある人からは、猿に見えて、
ある人からは、虎に見える、
一人ひとり、自分の思いで動をしているから、バラバラな活動に見えたということ。
一人ひとりの思いを大事にした改革だったから、
推進室もなく、改革のシナリオもない、変えたいと思う人が、自分で決め、自分で動いた、
だから、大きな改革のエネルギーが生まれた。
「鵺のようだ」は最高の褒め言葉だったかもしれない。
私たちのミッション:「出会いから変革の思いに火をともす」
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