企業風土改革活動からの情報提供:風通しについて考える

よく「風通しの良い組織とはどういう組織なのでしょうか?」
「あなたたちがやっていることは風通しを良くするだけですか?」
と質問を受けます。
私は「本当に風通しが良い組織は、色々と報道されているようなデータの捏造問題や製品の大量回収問題など起こりませんよ」と申し上げます。
風通しの良い家は雨戸を開けたときにスーッと新鮮な風が入り部屋の隅々まで吹き渡り、淀んだ空気を押し出してくれます。
会社の事務所も同じだと思います。
人は心地良い風が肌を触れるのを感じます。
新鮮な空気が生命を目覚めさせてくれます。
人体でいうと新鮮な血液が、細胞の一つひとつに確実に流れることによって、各細胞が生き生きと生き続けます。
人は孤立して生きているのではなく、お互いに感じあって、意識あって、何らかの形でつながっている状態が自然です。
また人という生命が存在するためには基本的な自然環境が必要です。
それは生き続けるという自然の法則に沿ったオープンなシステムでもあると思います。
企業や組織も同じです。
そこに所属する一人ひとりに、新鮮な情報や思いが流れる(伝わる)ことによって方向性を持って活動し続けることができます。
風通しの良い組織の主な条件は次のように考えられると思います。
1、透明度が高い 
・限りなくオープン
・隠し事が少ない、正直さを重んじる
・お互いの顔が見え、思いや意思が伝わり易い
2、規制、壁、牽制が少ない
・組織間、上下左右斜め間のカベが低い、薄い、越え易い 
・仲間の存在を感じ、意識し、係わり合いを持つ 
・常に新鮮な風(情報)が部門部署の隅々まで流れる 
・都合の悪い情報も流れる
3、多様性を許容する
このような組織ができれば組織や企業の不祥事など起こらないのではないでしょうか。

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