「不平不満や本音を言わせても大丈夫か」と経営側が心配するのはなぜか?(昨日の続き)

心配する理由として、不平不満を全て聞いていたら収拾がつかなくなるのではないか? 重要性に関係なく全て受け入れなければならないのか?
あきらかに上手くいかないと分かっていることを受け入れなければならないのはムダではないか、と言ったようなことがあります。
しかし、不平不満の内容の多くは情報が正しく伝わっていなかったための誤解や、経営者や上司に対する不信感等から生まれたものが多いのです。
不平不満の中には、お互いに出し合うことで消化し合って、ある程度時間をおいて再度取り上げた時には、あらためて取り上げなくてもよいということになったりします。
しかし、どうしても課題として取り上げてほしいものが出てきます。その時の、経営側の受け止め方が大事です。
“受け止める”というのはそのまま取り上げるということではありません。
“なぜ課題として取り上げるのか”をきちんと向き合って話し合うことが大事なのです。
話し会った結果、取り上げないことになっても良いのです。やり取りが大事なのです。
なぜ取り上げられないのか、納得できれば良いのです。
このやり取りをきっかけにして、問題提起した側は視野が広がったり、視点が変わったり、経営側と同じ立場になって考えるきっかになったりして、マイナスのエネルギーがプラスの改革のエネルギーに変わることが多くあります。
向き合う場をどうつくるかがポイントですが、風土改革を支援する側と経営側との連携が必要になります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました