組織のトップに対する信頼

今、国や企業における改革でトップに対する“信頼”に色々な議論がされています。
1991年、I自動車の風土改革に関わっていた時の話です。
私は風土改革の世話人をしていた関係でトップ(社長)と優先的に会わせていただける立場にいましたので、トップの部屋にも入らせていただきました。
その時、トップの部屋の質素さに驚きました。
改革期にあって、部屋に篭っている暇もないし、そんなところにお金なんか使えないという姿勢にジーンときました。
I自動車がなぜ赤字になったのか、経営側の責任は何か、これからどういう手を打っていくのか、その手を打っていくことで社員はどうなるのかという展望も示してくれました。
「先ず私が変わります」と宣言し、それを行動で示してくれたことが社員もそのトップを信頼しました。
そのトップの下で社員が一丸となって改革に取り組むことができました。
そのトップは、よく、「おれは、スローガンは嫌いだ」と口癖のようにおっしゃっていました。

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