どこから改革を起していくのか?聞かれたら「辺境(現場)から」と応えます。
例えば、銀行の窓口、開発の現場、製造現場、保守現場、などです。
辺境は現場をさしています。企業活動において具体的な形になる職場です。
現場では「おかしい」という言葉に説得力があります。
なぜなら、「おかしい」の基になっている問題の事実が現場にあるからです。
現場には上流工程や下流工程の問題が現場(辺境)に表れるのです。
設計部門が量産性の検討が不十分のまま製造側に図面が渡った場合、製造現場には“造りにくい”という問題が出てきます。
辺境に立つと改革を起こす場合も問題が具体的にあり、目でも確認できると、“問題”の説得力を持ちます。
私が風土改革支援を依頼された場合は出来るだけ早目に職場や工場を見せていただくことにしています。
「現場」は組織の渋滞と映し出す鏡です。
だから私は現場が好きです。
★手塚利男の『ギスギスした職場はなぜ変わらないのか』(Nanaブックス)
たちまち6刷!!
コメント