利害や立場を越えるとは言っても、完全になくすということではなく、立場や利害を意識するのを意図的に薄めるということです。
立場や利害が出てきやすいのは「○○問題の対策を考える」というような会議の場です。
問題の本質を明らかにして、一緒に対策を考えようという時に、「どこが責任をとるんだ」とか、「どこが対策費用を持つんだ」という話になりそうな時です。
特に会議に参加しているメンバーは一緒になって考えようという姿勢で問題はないのですが、その後ろにいる上司の考え方が影響しています。
「簡単には自分の部署の責任にはしたくない、対策費用は出したくない、問題解決よりはとにかく自分の部署の責任にならなければ良い」と考えているような考え方です。
責任を認めたことで周囲から責められるとか、一方的に予算を求められる、誰も助けてくれないということではなく、“安心”して責任を認めらえる状況を作ることです。
そのためには、常に部門間の話し合いが行われる場を提供するとか、部分最適思考のマネジメントをする人に対しては、全体感を持つような場を提供するなどです。
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★本の紹介
★風土改革が成功する秘訣を書きました。職場風土を変えたいと思ったときに読んでください。
★タイトル名:『ギスギスした職場はなぜ変わらないのか』
★著者:手塚利男
★出版社:Nanaブックス
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