トップの決断

工場のモノ作り革新活動の支援に関わっていた時でした。
モノ作り革新には、革新の考え方や改善の手法、ムダを見る目を養い、最終的には具体的なテーマで改善を実践できる力、を持った人材育成が急務でした。
その人材育成する学校を工場の中に作る案が上がりました。
工場の各部門からリーダークラスを半年から1年、所属している職場から離れてもらうことも案として出されました。
リーダークラスを出す側の各部門は大反対でした。
あまりの強い反対に提案した側も無理かもしれないと思ったほどでした。
その時に、工場のトップがおっしゃいました。
「戦後、ご飯を食べるのも苦しい時でさえも子どもの教育を続けてきた。それがあるから今の日本がある。
工場も経営が厳しいが次の改善を生む人たちを育成することは他の予算を削ってもやろう」
と。
その工場のトップの決断があって「改善学校」をつくることができ、後の工場モノ作り革新を進めるリーダークラスを多く輩出しました。
改革を進めには、トップが旗を振るだけでなく決断が必要な時があります。

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