親切な中国のおばさん

自分がどのような情報に触れるかによってある程度の見方が出来上がってきます。
それも、TVや報道での情報によってその国のことや、その国の国民に対するイメージが固まってきます。
私が中国(上海)に行った時もそうでした。
ちょうど、尖閣列島での漁船の追突事件があった後で、中国の内陸部では日本に対する抗議デモが起きている時でした。
上海は大丈夫だと思いましたが、それでも我々日本人に対してはどういう感情を持っているのか不安なこともありました。
上海での滞在期間はわずか4日、実質3日、しかも表面的なところしか触れることはできませんでしたので、本当はどうかはよくわかりませんが、仕事には一生懸命で親切な対応にたくさん触れることができました。
不快な思いはほとんどしませんでした。
その中で、特に印象に残ったのは、黄浦江の観光遊覧船に乗ろうとした時でした。
遊覧船のチケット売り場らしき?店の前で、目的の遊覧船のチケットをどうやって買うのか妻とガイドブックや「旅の指さし会話帳」を見ながらウロウロしていました。
とにかく、体当たりで聞いてみようと、遊覧船のチケット売り場らしき?その店に入りました。
ガイドブックと「旅の指さし会話帳」を示しながら、「黄浦江の観光遊覧船のチケットをほしい!」と店の人にアタック。
そしたら、なんと、「そのチケットはこれだ。でもその観光遊覧船はあと15分ぐらいで出るよ。私がその船が出港するところまで案内する」というようなことを言いながら私たちを案内してくれました。
しかも、小走りで・・。
船が出る所に着いたら、おばさんが「ここだよ」と指さし、帰っていきました。
私たちは、無事に、観光遊覧船に乗ることができ、船上から夕日に輝く浦東地区の高層ビルを楽しむことができました。
ドキドキし、ちょっと不安な上海旅行でしたが、その親切なおばさんの親切はとても印象的でした。
「国と国との関係」と「人人との関係」は違うのではとあらためて考えました。

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