この言葉は、私がいすゞ自動車でトヨタ方式をモデルにしたいすゞ生産方式の構築に関わっていた時に外部のコンサルタントから教えていただいた考え方です。
意味は、上手で遅いよりも下手でも速いほうがいいということ。
いすゞ自動車でも、その当時は、何かモノを作るにしてもきちんと図面を書いて、正式な手続きをとらないと進まないという社風がありました。
ちょっとやって失敗すると批判されるのではないかと躊躇するようなところがありました。
今、風土改革支援の現場でも「まずは、簡単なものでもいいからやってみてはどうか。簡単なことなら失敗しても会社の運命を左右するようなことにはならないし、失敗してもそこから学べることがたくさんあるのだから・・・」と思うのですが、
なかなかその気になれない。
失敗して批判されるのを恐れて、100パーセントを狙おうとする。はじめから
今週の日経ビジネスの最後のページ「有訓無訓」で、リコー会長の桜井正光さんもおっしゃっています。
<日経ビジネス2011年12月12日号・「有訓無訓」より抜粋>
前例のない新しいことに、初めから満点を狙って議論に多くの時間をかけるより、思考錯誤を繰り返すことで早く良い結果に到達できる可能性があります。若者が挑戦しがいのある環境作りも、企業や国の重要な役割です。
と。
先日、あるお客様の役員ミーティングで一緒に支援している柴田昌治さんも試行錯誤ができる環境(風土)作りの必要性を言っていました。
巧緻より拙速を尊ぶ環境(風土)作りが必要だということと同じかなと思います。
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