先日のミーティングで話題になった「ルーズヴェルト・ゲーム」(池井戸 潤・講談社)を読んだ。
440ページという分厚い本だがとても面白く、1日半で読んでしまった。
こんなに短時間で読んだのは初めて。
「ルーズヴェルト・ゲーム」、面白いタイトルだなと思った。
このタイトルは、野球を愛したルーズヴェルト大統領は、「一番おもしろい試合は、8対7だ」と語っていたそうで、その話から引用したものだそうだ。
ストーリーは企業の存亡をかけた競争、リストラ、などなど、多くの企業に起こっていることが舞台になっている。
「下町ロケット」(池井戸 潤・小学館)と似ているが、「ルーズヴェルト・ゲーム」には廃部の危機寸前の野球部がストーリーに入って読み応えのある内容。
この本を読んで、私が働いていたいすゞ自動車にも野球部があったのでその当時のことを思い浮かべながら楽しめた。
企業内にクラブチームを持つことには社員の間でも異論もあったが、試合があると工場のライン計画を変更して職場の人たちと応援に行った。
普段、仕事でぶつかり合っている人たちもその時ばかりは一体となって応援した。
いすゞ自動車野球部は都市対抗野球大会では神奈川代表の常連だった。
神奈川代表を取ったときには、私もビールかけを経験した。
しかし、いすゞ自動車の経営が悪化し、リストラ策の1つとして野球部の廃部が決定した。
今、あらためて思うことは、その時に部員の気持ちはどんなに辛く、悔しかっただろう気持ち。
その廃部が決定した年の都市対抗野球大会では優勝するというドラマのような最後だった。
同じようにバスケット部「ギガキャッツ」があった。
このバスケット部も、全日本総合バスケットボール大会や日本リーグで何度も優勝して私たちを楽しませてくれたが、リストラで廃部となった。
企業内でクラブチームを持つことには色々な意見があるが、一体感づくりや求心力を高めることは間違いない。
「ルーズヴェルト・ゲーム」、野球のドラマ的展開も楽しめる。
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