会社の台所事情説明会

夕張市の財政破綻問題のニュースを見て企業も同じだと思いました。
経営側も社員を信用して隠し事なく情報を公開することが大事で、一緒に良くしようという一体感は生まれません。
TVで夕張市側からの「財政再建の基本的枠組み案」を提示する住民説明会の様子を放映していました。
事実の数値的な説明がない、何か隠しているのではないか、と住民側からの怒りが市側に向けられていました。
二回目以降には削減効果の予測数字を公表したため大きな混乱はなかったようです。
都合の悪いことも含めて情報を公開することの大事さは市や会社も同じです。
私が関わった風土改革でもそうでした。
現場では、「なぜ急に大赤字になったのか?」という声が起きました。
会社に対する不信感も強まっていました。
その時、現場の監督者有志が経営者を工場に呼んで経営数値がどうなっているのか聞きたいと「会社の台所事情を聞く会」を企画しました。
参加自由な場でした。聞きたい人が聞いてこそ意味があるという考え方でした。
「会社の台所事情を聞く会」には専務と経理部長が来てくれました。
そこでは、これまで公開しなかった数値的な事や再建の考え方を説明しました。現場側からは色々な質問が出ました。
専務や経理部長が工場に来て説明するなどは前例のないことでした。
その後、全工場で実施されました。
数年後、会社は黒字浮上しました。
隠し事なく一緒に困り、一緒に考える、取組むことが大事だと思います。

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