69歳介護士奮闘記〜手塚さんの夢を見たのよ

利用者のOさんに夢に私が登場したらしい
しかもすっごく疲れた様子の私が
「手塚さん大丈夫、手塚さんの夢を見たのよ。しかもすっごく疲れた手塚さんを」
ピンポーン（心の声）
初めての早番の4日連続
慣れないシフトで2日目に疲れが表情に出ていたのだろうか
プロとして恥ずかしい
利用者さんに気をつかわせてはいけない
Oさんは癌の治療をしながら少しでも前向きになろうと努力している
時には辛そうな時もある
そんな自分のことでいっぱいいっぱいなのに私のことを気遣う優しいOさんだ
ありがとう
この施設では部屋から花見ができるのが売り
昨年、Oさんに花見ができることを話したら
「それまで生きているかしら」
とおっしゃっていた
お部屋にはテレビを置いていないのでテレビを観ないのかと聞いたことがある
そしたら
「テレビで楽しそうにしている人たちを観たくないのよ」
と返ってきた
最近では、毎日、歩行器を使って歩く練習をしている
Oさん、もうすぐ花見ができますよ
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