当事者として考える

ある会社で部門のグランドデザインについて議論しました。
議論を聞いていると「自分たちのグランドデザインだ」という思いが伝わってこないのです。
一言目には「Aさんが作ったグランドデザイン」「Aさんのグランドデザイン」という発言が聞こえてきます。
“Aさんの・・”とは言いますが、たまたまAさんがまとめただけでAさんが一人で作ったわけではないようです。
納得ができないならもう一度みんなで考えようとなりました。
合宿もし、何度も議論を重ねて”これが自分たちで考えたグランドデザイン”というものができました。
“自分たちのグランドデザイン”と“Aさんの・・”と言っていたグランドデザイン、比べてみると、なんと、ほとんど同じ内容でした。
当然です、同じ状況に立って考えたのですから。
先の”Aさんの”グランドデザインと”自分たちの”グランドデザイン、何が違うのか。
それは、どれだけ一緒に考えたか、当事者として考えたか、の違いでした。
それからは“Aさんの・・・”という言い方は聞かれなくなりました。