大手企業の強みを活かしてほしい

風土改革支援先として、大手企業もありますが中堅企業もあります。
変革の取り組みのスピードは、大手企業と中堅企業を比べると中堅企業が早いように思います。
中堅企業のほうが何を決めるにも早いということがあると思いますが、本来なら大手企業のほうがちょっと失敗しても即倒産ということにはならないのですから、思い切ってやってみても良いと思いますが・・・違います。
十数年前になりますが、いすゞ自動車の開発部門の人たちと墨田区の町工場の人たちとの交流の場をつくったことがあります。
その時に、いすゞ自動車の人たちが墨田区の人たちから言われたことを思い出します。
それは、
「いすゞ自動車はとても大きい会社じゃないですか。ちょっとした試作をやって失敗してもすぐに倒産するわけじゃない。私たちは、小さな失敗でも倒産するかもしれない、だから思い切ってできないのです。あなたたちはなぜもっとチャレンジしないのですか?」
という話でした。
最近の大手企業の各部門の行動を見ていると、絶対失敗できないという環境におかれている町工場の人たちのようです。
悪い言い方をすると縮こまっている。
大手企業の強みを活かしていないように思います。

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