気がついたら介護現場に入ってまる3年経っていた
もう辞めよう、もう辞めようと思いながら
しかし、コンサル仲間や支援先、そして初任者研修を一緒に受けた仲間や家族に、かっこいいことを言って介護の仕事をすると宣言したため、簡単にはやめられない
みっともないし、意地もある
やっぱり逃げたと思われたくなかった
初任者研修を修了時期に合わせて使っていただける施設を探した
年齢も67歳、すぐには見つからない
運良く、今の施設で使ってくれることになった
67歳といっても見た目が少し若かったから採用されたらしい
後でわかったが、見た目も大事だね
研修を受けたとはいえ実際に現場に出てみると戸惑った
最初は指示されるままにやった
すんなり排泄介助やらせてくれない男性利用者さまがいたり、食事介助では食べてくれない人にどうやってすすめたらいいのかわからず悩む日もあった
その後、入浴介助をやったり利用者様が受診される時には車でお送りしたり、なんでもやった
その後、早番や遅番にも対応、フロアも1階から3階でもできるようになってしまった
コロナ禍の影響を受け、施設内でクラスターが発生、自分も感染した
私以外のスタッフも感染したため通常より少ないスタッフで対応せざるを得なかった
利用者さまも2名お亡くなりになった
今度はインフルエンザの影響だが少しだけ対応が慣れてきた
そうこうしているうちに全体に目が行くようになってきた
ようやく慣れてきたころから改善魂が芽生えてきて色々変えたいことが出てきた
しかし、改善したいことを施設長に提案しても2〜3ヶ月でコロコロ変わることもあって実現しなかった
ようやく今の施設長で落ち着いてきた
前の施設で問題があったために異動してきたと聞いているのですぐには異動しないだろうと思っているし、多少誰にでも問題はある
少し腰を据えてもらう方が良い
運がいいことに改善したいことは施設長と一緒で、施設運営の課題にも取り組むようになった
ところが施設運営に目が向くと色々な問題が目についてきた
マネジメントの問題もそうで、ややもすると施設内の運営はスタッフに丸投げと受け取られるような言動があったり
最悪は法令違反ではないかと思われるような案件も見つかった
多くの人は前から知っていたことだが、知ってしまった限り見て見ぬ振りはできない
これまでのコンサル活動やいすゞ自動車でもそういうことが起きないような風土づくりをやってきたから
何度かあの手この手で提案してきたが動かないため、最後の一歩手前の手段をとった
一つは上司の力を借りた
二つ目はもし対応してもらえないなら社内通報制度の活用することを伝えた
ようやく行政報告も含めてやることで動いているようだ
しかし、すっかり嫌われたようだ
おどしのようなやり方をしたのだから仕方がない
本望だ
期待したように動き始めたようなので安心したせいか少し力が抜けてきたと同時に疲れた
次の課題は
今の施設は、どこの施設も似たようなものだと思うが、ほとんどの利用者様が自分で望んで入ってきていない
高い金を払って、不自由を押し付けられていると思う
自宅で自由に飲んだり食べたり過ごすのが一番だと思う
でも、諦めたのか、施設での暮らしで少しでも楽しさを見出そうとしている人もいる
その人のために楽しいと感じる時間が増える支援ができたら良いと思う
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