先生と生徒の向き合い方、先生と親との向き合い方 <その2>

<10月17日の続きです>
本当に再入部した3年生だけが練習から外されているのか現場を確認したくなりました。
3年生女子部員のお父さんやお母さんたちとも相談し、練習している体育館に行ってみようということになりました。
今でもそうだと思いますが、生徒の親や関係者は学校の許可を得て、体育館に行って練習を見学したり応援することは許されていました。
但し、練習を見に行くといっても平日ですのでいける人は限られました。
体育館に行ってみると確かに再入部組は体育館の隅の方に固まって練習らしいことをやっていますが、明らかに2年生たちとは違いました。
下級生である2年生と、顧問に不満的なことを書かなかった一部の3年生は体育館の真ん中で練習し、不満を書いた再入部組は片隅にいるという不自然な風景でした。
たまたまその日だけかと思い、その日はそのまま帰ることにしました。
実は、私が見た風景は、その日だけではなくしばらく続きました。
私が行った後に、親たちが交代で見に行っていたのです。
なんか、再入部組の様子を見るというより顧問の行動を監視しているような感じでした。
後になって反省したことですが、顧問に対して不信感を持っていたのです。
この時点で、顧問と親とも対立関係になっていたわけです。
土日になると他校との練習試合などをやりますが、その時は、再入部組は試合メンバーから外されていました。
再入部組はそれまでは主力メンバーでしたので、何か意図的に外していることが分りました。
その状況はしばらく変わりませんでしたので、何人かの親と一緒にその顧問に会いに行きました。
その顧問が言うには「あの生徒たちのヤル気が見えない。ヤル気が見えるまで待っているんです」と。
なるほど、それも理由なんだと思いました。
しかし、一ヶ月経っても二ヶ月経っても同じ状態が続きました。
体育館に入らずに外練習がメインの時もありました。
「ヤル気が見えるまで待っている」というよりは無視している状態で、「辞めるまで待っている」と思ったほうがいいような状態でした。
私からみるとその顧問のやりたい放題というように見えました。
その間、顧問だけではなく、校長先生や、副校長先生、他の先生とも解決策を話し合っていきました。
再入部組にも問題はありました。
元々、再入部組の生徒たちはどちらかというと技術はあるがファイトが前面に出る性格ではなかったのです。
だからこそ今回の生徒と顧問の問題になったと思います。
普段から顧問に対しても口に出して言いたいことを言っていればこのようなことは起きなかったと思います。
このままでは状況は変わらないと思い、再入部組の部員たちにも働きかけようと考えました。
私は娘に「3年生のみんなにお父さんから話したいんだけど集めてくれるかな?」と言いました。
娘は「良いよ」と言ってくれました。
金八先生のように出来ないかと考えたのです。
「お前たちもヤル気を示せ!部活が好きなんだろう!」と一発言ってやろうと思ったのです。
<続きます>

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