空気を読む日本社会

2012年3月11日に出版された「福島原発事故独立検証委員会 調査・検証報告書」(一般財団法人 日本再建イニシアティブ・ディスカヴァー)を読んでいます。
ボリュームたっぷりの内容で、原子力に関係する専門用語が多いのですが、「関係した人たちがなぜそういう行動を取ったのか」という視点で読むと参考になります。
この手の本にしては、1500円(消費税別)と高くない。
全403ページの内まだP174までしか読んでいませんが、この休みを利用して読み切りたいと思います。
「まえがき」にあたる部分の「日本の原子力安全維持体制の形骸化」では、
<P7より一部抜粋>
「安全対策が不十分であることの問題意識は存在した。しかし、自分一人が流れに掉をさしてもことは変わらなかったであろう」と述べていました。<中略>これは日本社会独特の特性であると解説する人もいます。しかし、もしも「空気を読む」ことが日本社会では不可避であるとすれば、そのような社会は原子力のようなリスクの高い大型で複雑な技術を安全に運営する資格はありません。
と、あります。
どんなに安全な装置や機器、管理の仕組みや制度ができていても、それを運営する集団が「空気を読む」風土を持っていたとすれば、いつかは大きな事故が起きたということだと思います。
他の、原発を管理している組織の風土はどうでしょうか?
再稼働の前に、その組織の風土診断もしてほしいものです。
私のミッション:「出会いから秘めた変革の思いに火をともす」

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