69歳介護士奮闘記〜ひたすら傾聴

週一の抗がん治療を続けているOさん
治療の影響でいつもより痛みや吐き気が強くなる時があるようだ
今日も昼食をお持ちすると痛みや吐き気が強く食べる気がしないと
少しだけでもと申し訳なく勧める
どうしてこんなに辛いんだろう
自分で死ねればいいけど
薬のせいか朝から3回もトイレに
だんだんトイレに行くのが辛くなった
私 トイレに行く時はお手伝いしますから言ってくださいね
Oさん そんなこと男の人に頼んでもいいのかね〜
Oさん こんなおばあちゃんの世話なんて、私なんて何の恥ずかしさもないけどね〜
(私の名前を覚えようとティッシュに名前を書いていただいている)
昼食後のお薬は本人の希望で3種類のうち2種類スキップし、ナースに報告
昼食は少し頑張って主食は3割、副食はキャベツやトマト、はんぺん、味噌汁に入っている麸などあっさりしたものを選んで召し上がった
一時一時とその時に近づいているOさんの気持ちは想像を絶する
とても近づけない
でもお話だけは聞いてあげることはできる
3時のおやつを出した後、テレビや音楽も聞こえない部屋では寂しいのではないかと思い聞いたみた
想像に反して逆だった
旅やグルメの情報など聞きたくもないそうだ
今は静かな方が良い
期待を持ちたくないのだろう
それでも午後から2回ほど、歩行器を使ってこっそり廊下を歩いていた
ご主人から言われたようだ
身体を動かしなさいと
Oさんの部屋から桜が見える
来年の花見を楽しみにされているが
「観れるかねえ」
と、Oさん
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